経理・財務

20代未経験から経理へ転職できる?成功率を上げる4ステップ

20代未経験から経理転職を成功させる4ステップを徹底解説。未経験可求人の割合・年齢別難易度・簿記2級の効果・職務経歴書の書き方まで、経理職マッチング実績豊富なLXキャリアが具体策を公開します。

経理を未経験から目指したい20代の方に向けた記事です。実際、20代であれば未経験からでも経理への転職は十分に可能ですが、成功する人と苦戦する人には明確な違いがあります。

そこで本記事では、20代未経験から経理へ転職するための具体的な4つのステップと、成功率を左右するポイントを解説します。

📋 この記事でわかること

  • 20代未経験が経理に転職しやすい理由
  • 成功率を上げる4つのステップ
  • 未経験からでも評価される資格・スキル
  • 入社後に苦労しやすいポイントと対策

※会話は、面談でよくいただくご相談をもとに再構成しています。

相談者

実は、経理の実務経験がないのですが、20代のうちに未経験から経理へ移れるものでしょうか。

森岡
LXキャリア

そのご相談は、面談でもよくうかがいます。20代であれば、未経験からでも十分にチャンスはあります。ただ、経験がない分、簿記の学習状況や「なぜ経理か」をどう伝えるかで結果が分かれるんですよ。

なぜ20代未経験でも経理転職はしやすいのか

まず、20代未経験からの経理転職が比較的しやすい理由を整理しておきましょう。

理由 内容
ポテンシャル採用の対象年齢 20代は「これから育成する」前提で採用されやすい年齢層
教育体制のある求人が多い 中小企業を中心にOJTでの育成を前提とした求人が存在する
簿記資格で意欲を示しやすい 実務経験がなくても資格取得で本気度をアピールできる

つまり20代は「経験」より「意欲」で評価される場面が多くなります。したがって未経験であること自体は、大きなハンデになりにくいといえます。

成功率を上げる4つのステップ

次に、実際に未経験から経理への転職を成功させるための4つのステップを紹介します。

ステップ1:簿記2級までを目安に取得する

まず、簿記3級だけでは実務での即戦力性を示しにくいため、可能であれば簿記2級までの取得を目指しましょう。簿記2級があれば、実務の基礎知識があることを示しやすくなります。

ステップ2:応募先の企業規模を絞りすぎない

次に、大手企業だけに絞ると競争率が高くなります。そのため中小企業や成長中のベンチャー企業も含めて、幅広く検討しましょう。

ステップ3:「なぜ経理か」を明確に言語化する

さらに、面接では「なぜ未経験から経理を選んだのか」を明確に説明できることが重要です。単なる「安定していそうだから」ではなく、具体的な原体験と結びつけて話せると説得力が増します。

ステップ4:入社後の学習意欲をアピールする

最後に、入社後も継続して簿記1級や関連資格の取得を目指す姿勢を示すことで、長期的な成長意欲があることを伝えられます。

未経験からの年収の伸び方

まず、公的統計で経理の年収の水準を確かめておきましょう。厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」では、経理が含まれる会計事務従事者の年収換算は次のとおりです(経験者を含む平均)。

年齢 年収換算
20〜24歳 約353万円
25〜29歳 約424万円
30〜34歳 約484万円

※出典:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」職種第5表(会計事務従事者・年齢階級別、年収換算は当社が算出)。年収換算=きまって支給する現金給与額×12+年間賞与その他特別給与額。

相談者

では、未経験で入ると、年収はかなり低くなってしまうのでしょうか。

森岡
LXキャリア

公的統計では、経理が含まれる会計事務従事者の年収換算は、20代前半で約353万円、20代後半で約424万円です。ただ、これは経験者も含めた平均なので、未経験入社の初年度はこれより低めのこともあります。月次決算を一人で回せるようになると、評価は変わっていきますよ。

相談者

まずは実務を積んで、任される範囲を広げるんですね。

入社1〜2年目は、基礎実務の習得が評価の中心です。一方で月次決算を一人で回せるようになると、評価は変わります。つまり3年目前後から、転職市場での評価が上がりやすくなります。未経験入社であっても、実務年数を重ねるにつれて既経験者との差は縮まっていく点は覚えておくとよいでしょう。

2026年、未経験からの経理転職を後押しする追い風

近年、経理業務のクラウド化・自動化が進んだことで、未経験者でも実務を習得しやすい環境が整いつつあります。会計ソフトの多くはクラウド化されています。また仕訳の自動提案機能も充実してきました。そのため以前と比べて、基礎業務のキャッチアップにかかる時間は短くなっています。

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未経験者が選考で聞かれやすい質問と回答例

まず、20代未経験の選考でよく聞かれる質問を知っておくと、準備がしやすくなります。ここでは代表的な質問と、回答の考え方を紹介します。

「なぜ前職ではなく経理を選んだのですか」

この質問では、一貫性のあるキャリアの筋道が見られています。例えば、前職で数字を扱う場面にやりがいを感じた経験があれば、それを具体的なエピソードとともに伝えましょう。単に「安定していそうだから」と答えるのではなく、自分なりの気づきを言葉にすることが大切です。

「簿記の勉強はいつから始めましたか」

この質問では、行動の早さと計画性が見られています。転職を決意してから学習を始めても構いません。ただし、いつまでにどの資格を取るかは具体的に伝えてください。そうすれば前向きな印象を与えられます。

「残業が発生する繁忙期でも大丈夫ですか」

この質問には、正直かつ前向きに答えることが重要です。繁忙期の業務量を理解したうえで、成長の機会として捉えていることを伝えると好印象につながります。

20代未経験の転職スケジュールの目安

次に、実際に転職活動を進める際のスケジュール感を確認しておきましょう。

期間 やるべきこと
1〜2ヶ月目 簿記の学習開始、職務経歴書の作成、エージェント登録
2〜3ヶ月目 求人への応募開始、面接対策、簿記検定受験
3〜4ヶ月目 内定獲得、退職交渉、入社準備

このように、簿記の学習と並行して転職活動を進めることで、無理のないスケジュールで転職を実現しやすくなります。

未経験からでも評価される資格・スキル

加えて、資格以外にも未経験者の評価を後押しするスキルがあります。

スキル・資格 評価されるポイント
日商簿記2級 経理実務の基礎知識があることの証明
Excel(関数・ピボット) 実務でのデータ処理にすぐ対応できる素地
前職での数値管理経験 未経験でも「数字に慣れている」ことのアピール材料

このように、簿記資格だけで勝負する必要はありません。むしろExcelスキルや前職の数値管理経験を掛け合わせてください。そうすれば未経験というハンデは補えます。

入社後、最初の3ヶ月で意識したいこと

加えて、無事に転職が決まった後、入社後の最初の数ヶ月をどう過ごすかも重要なポイントです。

わからないことはその場でメモを取る

未経験入社の場合、覚えることが一度に多く発生します。同じ質問を繰り返さないよう、教わったことはその場でメモを取る習慣をつけましょう。メモが蓄積されると、自分専用のマニュアルとして後々役立ちます。

簿記の学習を継続する

入社してからも、簿記1級などの上位資格の学習を続けることをおすすめします。実務と学習を並行することで、知識の定着が早まり、業務理解のスピードも上がります。

周囲との関係構築を大切にする

未経験者は、わからないことを気軽に聞ける関係性を周囲と築いておくことが特に重要です。積極的にコミュニケーションを取ることで、早期に業務を習得しやすくなります。

入社後に苦労しやすいポイントと対策

一方で、未経験から経理に入社した後に苦労しやすいポイントも把握しておくと安心です。

専門用語や社内独自ルールへの対応

例えば、簿記の知識はあっても、企業ごとの勘定科目の使い方や社内独自のルールに慣れるまでは時間がかかります。入社初期は積極的に質問し、メモを残す習慣をつけることが対策になります。

繁忙期の業務量とのギャップ

また月次・年次決算の繁忙期は、残業が増える企業もあります。そのため入社前に、残業の実態と繁忙期の業務量を確認しておきましょう。

未経験からの経理転職、業界別の選び方

経理へ未経験から転職するうえでは、応募先の業界選びも重要なポイントです。業界によっても、未経験者の受け入れやすさは異なります。ここでは業界ごとの特徴を紹介します。

業界 未経験者の受け入れやすさ
中小企業 教育体制がある企業も多く、比較的受け入れられやすい
成長中のベンチャー ポテンシャルを重視した採用が行われやすい
上場企業・大手 即戦力採用が中心で、未経験からの入社は難易度が高め

このように、まずは中小企業や成長企業で実務経験を積んでください。そのうえで大手企業へステップアップするルートが現実的です。

周囲の先輩未経験者に共通する成功パターン

加えて、実際に未経験から経理に転職して活躍している人には、いくつか共通する行動パターンがあります。ここでは代表的な3つのパターンを紹介します。

パターン①:入社前から学習を止めない

内定が出た後も学習を止めず、入社日まで簿記の知識を積み上げ続ける人は、入社後のキャッチアップがスムーズです。内定後の期間を「準備期間」として有効活用しましょう。

パターン②:小さな成功体験を積み重ねる

最初から大きな成果を求める必要はありません。むしろ日々の業務を正確にこなす小さな成功体験が効きます。つまり積み重ねていく人ほど、周囲からの信頼を得やすくなります。焦らず、着実にステップを踏むことが大切です。

パターン③:わからないことを放置しない

疑問点をそのままにせず、その日のうちに確認する習慣を持つ人は、知識の定着が早く、ミスも減らせます。小さな疑問でも積極的に質問する姿勢が、成長スピードを左右します。

このように、特別な才能よりも、日々の積み重ねと素直な姿勢が、未経験からの経理キャリアを成功させる共通点だと言えます。

エージェントを活用するメリット

さらに、20代未経験の転職活動では、一人で進めるよりもエージェントを活用することをおすすめします。

エージェントであれば、未経験者を積極的に採用している求人を紹介してもらえる可能性があります。また、職務経歴書の添削や面接対策も受けられるため、初めての転職活動でも安心して進められます。特に、経理・財務職に特化したエージェントであれば、業界特有のアドバイスを受けられる点も大きなメリットです。

未経験者に多い志望動機のNG例と改善例

さらに、面接で伝える志望動機は、書き方一つで印象が大きく変わります。

NG例 改善例
「安定していそうだから」 「前職で数値管理を任された経験から、専門性を持って会社を支える経理の仕事に魅力を感じた」
「デスクワークが好きだから」 「簿記の学習を通じて、正確性を積み重ねる経理の仕事にやりがいを感じるようになった」

したがって、志望動機は「なぜ経理か」だけでなく、自分の経験と結びつけて語ることを意識すると説得力が増します。

「未経験可」の求人を見極める3つのポイント

未経験可と書かれていても、実際の受け入れ体制は会社ごとに違います。そこで応募前に確認したい点を3つ挙げます。

ポイント1|経理部門が何名体制かを見る

まず経理が1名だけの会社は、避けたほうが無難です。なぜなら教える人がいないからです。つまり入社初日から、自力で処理を進めることになります。したがって未経験なら、3名以上の体制を目安にしてください。なお人数は求人票に書かれていないことも多いので、面接で聞きましょう。

ポイント2|前任者がいるかどうかを確認する

次に、前任者が在籍しているかを確認してください。引き継ぎを受けられるかどうかで、最初の3ヶ月の負担は大きく変わります。一方で前任者がすでに退職している場合は要注意です。つまり業務の全体像を、自分で組み直すことになります。したがって未経験での応募は慎重に判断しましょう。

ポイント3|「経理事務」と「経理」の表記を読み分ける

求人票の職種名も手がかりになります。まず「経理事務」は、入力や補助が中心の場合が多くなります。一方で「経理」とだけ書かれている求人は、決算まで含むことがあります。つまり同じ未経験可でも、到達点が違います。したがって募集の背景を、面接で確認してください。

相談者

ところで、未経験可の求人に応募したいのですが、入社してから放っておかれないか心配です。

森岡
LXキャリア

たとえば面接で、経理部門が何名体制か、前任者から引き継ぎを受けられるかを聞いてみてください。教えてもらえる人がいるかどうかで、最初の3か月の負担は大きく変わりますよ。

相談者

求人票だけでなく、面接で受け入れ体制まで確かめるんですね。

相談者

それなら、いまの経験や資格で年収がどのくらいになるのか知りたいです。

森岡
LXキャリア

たとえば経理の年収診断なら、担当範囲と保有資格から想定年収の目安が90秒でわかります。そのうえで、前職の経験を経理の言葉にどう置き換えるかを一緒に整理しましょう。

相談者

まずは自分の現在地を確かめてみます。

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20代未経験の経理転職に関するよくある質問

Q. 簿記資格がなくても転職は可能ですか?

A. 可能ですが、簿記3級以上の取得を進めながら転職活動を行うと、応募できる求人の幅が広がります。

Q. 未経験からいきなり上場企業の経理は目指せますか?

A. 難易度は高めですが、まずは中小企業や成長企業で実務経験を積み、その後に上場企業へステップアップするルートが現実的です。

Q. 経理事務と経理職の違いは何ですか?

A. 経理事務は伝票処理など一部の業務に特化することが多く、経理職は決算業務まで含めた幅広い業務を担うことが一般的です。

Q. 未経験者はどんな企業規模を狙うべきですか?

A. まずは中小企業や成長中の企業から実務経験を積むルートが現実的です。教育体制の有無を事前に確認しておくと安心です。

Q. 未経験でも派遣から経理のキャリアをスタートできますか?

A. 可能です。派遣として実務経験を積んでから正社員を目指すルートもあり、経験を積む選択肢の一つとして検討する価値があります。

Q. 未経験からの転職で年収はどのくらいになりますか?

A. 企業や地域によって差があります。なお公的統計では、会計事務従事者の20〜24歳の年収換算が約353万円です(経験者を含む平均)。未経験入社の初年度は、これより低めのこともあります。

Q. 未経験可の求人なのに書類で落ちるのはなぜですか

応募理由が伝わっていない場合が多くなります。まず未経験採用では、経験ではなく動機と継続性が見られます。つまり「なぜ経理か」が書かれていない書類は、判断材料がありません。したがって志望動機は、職務経歴書の冒頭に置いてください。なお簿記の学習状況も、進捗まで書くと具体性が出ます。

Q. 20代後半でも未経験から経理に入れますか

入れます。ただし20代前半より、前職経験との接続が重視されます。つまり数値管理や請求業務など、経理に近い経験を示せるかが分かれ目です。したがって職務経歴書では、前職の業務を経理の言葉に置き換えてください。なお簿記2級があると、年齢による不利は小さくなります。

Q. 入社前に会計ソフトを触っておくべきですか

触っておくと有利です。まず多くの会社が、クラウド会計ソフトを使っています。つまり画面の構造を知っているだけで、初動が変わります。なお無料の体験版で操作を確認できます。したがって面接前に一度触れておくと、答えにも具体性が出ます。

まとめ:経理は未経験でも、20代なら準備で差がつく

このように、20代未経験からの経理転職は準備で結果が変わります。つまり簿記資格、応募先の幅、志望動機の言語化、学習意欲の4点です。したがって順に進めれば、成功率は大きく上がります。焦らず一つずつ準備を進めていきましょう。

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