「異職種から情シスに移りたいのですが、未経験で本当に通用するのでしょうか」
面談でよくいただく質問です。結論から言えば、可能です。ただし理由は「IT人材が足りないから」だけではありません。採用する側が、求める人材像を言語化できていないという事情も重なっています。
この記事はIT専門職の経験が浅い方、あるいは別業界からコーポレートITを目指す20代・30代に向けたものです。未経験で転職するためのルート、年収相場、必要なスキルと資格、準備の進め方までを整理しました。あわせて、IPAの調査から「入社後に評価されるための確認事項」も具体化しています。
この記事でわかること
- 情シス・社内SEへ未経験から転職する具体的なルートと準備の順番
- 未経験スタート時の年収相場と、その後のキャリアパス
- 20代・30代それぞれで通用する転職タイミングと戦略
- 評価されやすいスキルと、取っておくと有利な資格
情シスに未経験から転職できるのか
結論として、情シスに未経験から転職することは十分に可能です。IPAの調査でも、DXを推進する人材が不足していると答えた企業は85.5%にのぼります。ただし、誰でも簡単に入れるわけではありません。「何を準備し、どう見せるか」で結果が大きく変わります。
未経験からのスタートでも、地道な実務経験の積み重ねが、数年後のキャリアの伸びしろに直結します。
情シスと社内SEの違いをまず押さえる
情シスは「情報システム部門」を指す言葉です。社内SEは、その部門で働くエンジニア職を指すことが多いです。実務では両者はほぼ同義で使われます。いずれも自社の情報システムを企画・構築・運用し、社内の困りごとを解決する役割を担います。
ここがSIerやITベンダーとの大きな違いです。SIerは顧客企業のためにシステムを作ります。一方で情シスは、自社の社員が顧客です。そのため、納期に追われる開発よりも、社内調整や業務改善の比重が高くなります。
未経験でも歓迎されやすい背景
情シスの仕事は、最新技術の開発だけではありません。ヘルプデスク対応、IT資産管理、ベンダーとの調整、社内マニュアル整備など、現場を支える業務が幅広く存在します。これらは前職の経験が活きやすい領域です。さらに、人手不足のため、ポテンシャルを重視する求人も増えています。
情シス未経験の求人が出やすい企業の特徴
加えて、未経験からの情シス転職では、企業規模もチェックしておきたいポイントです。以下は企業タイプ別の傾向です。
| 企業タイプ | 未経験採用の傾向 |
|---|---|
| 中小企業(一人情シス) | 幅広い業務を一人で任される分、早く成長できる |
| 中堅〜大企業(チーム制) | 先輩の指導を受けながら段階的に業務を覚えられる |
| ヘルプデスク専業のアウトソース企業 | 未経験の入り口として最も間口が広い |
そのため、いきなり大企業の中枢を狙うのではなく、まずは間口の広い求人で実務経験を積み、数年後にステップアップするという考え方も有効です。
【公的調査】不足しているのに、求める人材像は決まっていない
未経験からの転職を考えるうえで、採用側の状況を数字で押さえておくと判断が変わります。ここではIPA(情報処理推進機構)「DX動向2026」の実数を見ていきます。
「量」の不足は85.5%、規模を問わず起きている
まず人材の不足感です。DXを推進する人材の「量」について、「やや不足している」「大幅に不足している」と答えた企業の合計は2025年度で85.5%でした。
| 調査年度 | 「大幅に不足している」 | 不足の合計(やや+大幅) |
|---|---|---|
| 2023年度 | 62.1% | — |
| 2024年度 | 58.5% | — |
| 2025年度 | 50.1% | 85.5% |
「大幅に不足している」は3年で62.1%から50.1%へ下がりました。したがって逼迫はやや和らいでいます。しかし不足そのものは85.5%と、依然として高い水準です。
従業員規模別に見ると、301人以上の企業では不足の合計が9割を超えます。一方で100人以下の企業でも6割を超えています。つまり規模を問わず、人が足りていないということです。未経験でも間口が開いている背景は、まずここにあります。
ところが、求める人材像を言語化できている企業は16.2%
ここからが本題です。同じ調査で、DXを推進する人材像を「設定し、社内に周知している」と答えた企業は、2025年度でわずか16.2%でした。2024年度の20.4%から約4ポイント下がっています。
さらに「設定していない」「わからない」の合計は約5割にのぼります。採用する側の半数が、どんな人材が欲しいのかを定義できていないという状況です。
| 項目 | 2025年度の実数 |
|---|---|
| DX人材像を設定し社内に周知している | 16.2% |
| DX人材の評価基準が「ない」 | 76.1% |
| DX推進に必要なスキルを「把握できていない」 | 52.8% |
| 人材育成の予算を増やした(大幅+やや) | 25.6% |
この数字は、未経験者にとって両刃になる
良い面から見ます。人材像が固まっていないということは、経験要件も固まっていないということです。だからこそ「IT実務◯年以上」という枠に収まらない人でも、入り込む余地が生まれます。未経験歓迎の求人が実際に出ているのは、この構造が背景にあります。
しかし裏側も見てください。評価基準が「ない」企業は76.1%です。必要なスキルを把握できていない企業も52.8%あります。そして育成の予算を増やした企業は25.6%にとどまり、約半数は「変わらない」と答えています。
つまり入りやすい代わりに、入ったあとに何をすれば評価されるのかが決まっていない可能性が高いということです。未経験転職でいちばん多い後悔は、この点の確認漏れから生まれます。
面接で必ず確認したい3つの質問
そこで、選考の場では次の3点を聞いてください。いずれも遠慮なく質問できる範囲の内容です。
1つ目は「入社1年後、何ができていれば期待どおりと言えますか」です。2つ目は「評価の基準は文書化されていますか」。そして3つ目は「未経験入社の方に、どのような育成の機会がありますか」です。
答えが具体的に返ってくる企業は、上記の統計でいえば少数派にあたります。したがって、その場で明確な答えが返ってきたかどうか自体が、企業を見極める材料になります。
この調査を読むときの注意
この設問は、DXに取組んでいると回答した企業を対象としています。したがって全企業の平均ではありません。また「DXを推進する人材」は情シス・社内SEに限らず、事業部門の推進役なども含む広い概念です。
情シスに未経験から転職するルートは3つ

情シスに未経験から転職するといっても、出発点は人によって異なります。ここでは代表的な3つのルートを紹介します。自分がどこに当てはまるかを確認してください。
ルート1:IT周辺職からのステップアップ
ヘルプデスクやキッティング、PCサポートなどの経験者は、最短ルートに乗っています。すでにIT現場の基礎が身についているからです。まずは運用・保守の社内SEを狙い、そこから企画やDX推進へ広げる流れが現実的です。
ルート2:異業種・事務職からの挑戦
営業事務や経理、総務などのバックオフィス出身者にもチャンスがあります。業務フローを理解し、システムを使う側の視点を持っているためです。たとえば、SaaSの管理や社内ヘルプデスクから入り、徐々に技術領域へ踏み込む方法があります。
ルート3:開発・インフラ経験を活かす転身
SESやSIerでの開発・インフラ経験がある方は、厳密には完全未経験ではありません。ただし「自社システムの運用は未経験」というケースは多いです。この場合、これまでの技術力を土台に、社内調整力をアピールすると評価されやすくなります。
▶ あわせて読みたい:情シスへの転職完全マップ|未経験から目指す全体像
情シス未経験からの転職を成功させるうえで欠かせないのが、自分に合ったルート選びです。ここまで見てきたルートを踏まえて、次は年収相場を具体的に見ていきましょう。
未経験スタートの年収相場とキャリアパス

気になるのはお金とその後の伸びしろです。ここでは現実的な数字を示します。
未経験入社時の年収目安
未経験スタートの場合、提示額は350万〜450万円から始まる例が目立ちます。地域差も大きく、東京圏は高めの水準です。以下の数値は、当社が日次で確認している情シス・社内SE求人の提示レンジをもとにした目安です。
なお、情シス・社内SE全体の相場は職種・企業規模・産業・レイヤーの掛け合わせで決まります。全体像は別記事にまとめました。
▶ あわせて読みたい:情シス・社内SEの年収大全|職種・規模・レイヤー別の相場
未経験からの年収推移イメージ
| 時期 | 年収目安 |
|---|---|
| 入社時(未経験) | 350万〜450万円 |
| 3年目(運用の中心メンバー) | 450万〜550万円 |
| 5年目(企画・DXにも関与) | 550万〜700万円 |
そのため、最初の年収だけで判断するのは早計です。情シスに未経験から転職しても、経験を積むほど市場価値は上がるからです。入口の数字より、3年後の到達点を見据えてください。
経験を積んだ後のキャリアパス
情シスのキャリアは一本道ではありません。運用・保守からスタートし、社内システムの企画担当へ進む道があります。さらに、DX推進やIT戦略といった上流へ広げることもできます。マネジメントに進めば、情シス課長やIT部門長、CIO直下のポジションも視野に入ります。
専門を深める道もあります。たとえば、情報セキュリティやクラウド基盤の担当として、技術スペシャリストを目指す選択肢です。どちらに進んでも、未経験時より年収は大きく伸びていきます。
▶ あわせて読みたい:ヘルプデスクからのキャリアアップ|次の一歩の選び方
ルート別・未経験転職の難易度と準備期間の目安
| 出発点 | 難易度 | 準備期間の目安 |
|---|---|---|
| ヘルプデスク・PCサポート経験者 | やさしい | 0〜3か月 |
| 事務職・バックオフィス出身者 | ふつう | 3〜6か月 |
| 完全異業種(営業・接客等) | やや難しい | 6か月〜1年 |
そのため、出発点によって必要な準備期間は変わります。完全異業種からの場合は、ITパスポートの取得や独学でのPC設定経験を積んでから応募すると、書類選考の通過率が上がります。
評価される未経験者のスキルと資格

情シスに未経験から転職する人を採用する企業が見ているのは、技術力だけではありません。ポテンシャルと「仕事の進め方」を重視します。
面接でよく聞かれる質問と回答の方向性
| 質問 | 回答の方向性 |
|---|---|
| なぜ情シスを志望するのか | 前職の課題意識と結びつけて具体的に語る |
| ITの学習経験はあるか | 資格・独学の内容と、そこで得た理解を説明する |
| 非IT部門との関わり方 | 調整・説明の経験を情シス業務にどう活かせるか話す |
| 入社後どう成長したいか | 運用から企画・DXへの中期的な目標を示す |
前職の経験が武器になるポータブルスキル
他部署と連携して物事を進めた経験は、情シスと相性が良いです。情シスの仕事は社内調整の連続だからです。また、課題を整理して解決策を提案した経験も高く評価されます。さらに、マニュアル作成や手順整備の経験も、運用業務に直結します。これらは前職で培った立派な強みです。
取っておくと有利な資格
未経験者にとって、資格は学習意欲の証明になります。まずは「ITパスポート」や「基本情報技術者試験」で基礎を固めるとよいでしょう。実務に踏み込むなら、運用管理の国際指針である「ITIL」の知識も役立ちます。
さらに上を目指すなら、クラウドの「AWS認定」やネットワークの「CompTIA Network+」が選択肢です。経営視点も示したい場合は「応用情報技術者試験」が効果的です。ただし、資格は万能ではありません。あくまで実務経験を補う材料と考えてください。
独学で示せる実践経験の作り方
資格と並行して、手を動かした証拠を用意しましょう。たとえば、無料のクラウド環境で簡単な検証をした記録です。あるいは、業務でExcelやSaaSを効率化した事例でも構いません。小さくても「自分で課題を解決した話」は面接で効きます。
情シス未経験・入社1年目のリアルな仕事内容
また、入社1年目は、いきなり企画業務を任されることは少なく、まずは運用・保守業務を通じて社内システム全体を把握するところから始まります。
| 業務内容 | 時間配分の目安 |
|---|---|
| PC・アカウントのキッティング対応 | 30% |
| 社内問い合わせ対応(ヘルプデスク) | 30% |
| ベンダー対応の同席・引き継ぎ | 20% |
| マニュアル整備・資産管理 | 20% |
さらに、この1年目の経験が土台となり、2〜3年目以降に企画・DX推進などの上流業務へ関わるチャンスが広がっていきます。地道な運用対応を「作業」で終わらせず、改善提案につなげる意識を持てるかが将来の差になります。
また、面接では「なぜ数ある企業の中でこの会社を選んだか」まで語れるようにしてください。そのため募集企業の事業内容やIT部門の体制を事前に調べておくと、説得力が高まります。
20代・30代別の転職タイミングと戦略
年齢によって、求められるものと最適な動き方は変わります。自分の年代に合わせて読んでください。
20代が情シスに未経験から転職するコツ
20代は最も動きやすい年代です。企業は将来性を重視し、未経験でも受け入れやすいからです。まずは運用・保守やヘルプデスクの社内SEで実務を積みましょう。早く現場に入り、経験年数を稼ぐ戦略が有効です。
▶ あわせて読みたい:20代社内SEの転職戦略|ポテンシャルの活かし方
30代:これまでの経験と掛け算する
30代未経験は、20代より一段の工夫が要ります。ポテンシャルだけでは押し切れないからです。そこで、前職の業務知識とITを掛け合わせて見せましょう。たとえば、経理出身なら会計システムに強い情シス、というように具体化します。準備は「基礎知識→実践演習→自己PRへの落とし込み」の順で進めると効率的です。
▶ あわせて読みたい:30代社内SEの転職|求められるスキルと年収UP戦略
転職を決断する前に確認しておきたいこと
また、決断の前には、求人票の「未経験歓迎」が実際にどこまでを指すのかを確認しておくと安心です。企業によっては「業界未経験は歓迎だがIT知識はある程度必須」というケースもあるため、面接や面談で業務内容を具体的に質問しましょう。
転職を決断すべきサイン
動くべき時期の目安もあります。まず、前職で業務改善やシステム活用に手応えを感じたときです。次に、IT人材の求人が活発な今のような売り手市場のタイミングです。迷っているなら、まず情報収集から始めるとよいでしょう。
迷ったときは一人で判断せず、未経験からの情シス転職に詳しいキャリアアドバイザーに相談することで、自分に合った求人を見極めやすくなります。
面談現場から:L1ヘルプデスクから4年でAI導入PMになった人の経路
ここでは統計に出てこない部分を、実際の面談からお伝えします。以下は当社が2026年に実施した面談の内容で、匿名化のうえ掲載しています。
入口は「未経験歓迎」の運用ポジションだった
IT経験4年ほどの方のケースです。転職活動中ではなく、情報交換としてお話をうかがいました。出発点はL1ヘルプデスク、つまり社内の問い合わせ一次対応でした。
そこから大手企業のL2業務(一次対応で解決しない問い合わせの担当)へ移り、その後に独立。現在は正社員1社と業務委託4案件を並行しています。直近では上場企業のAI導入プロジェクトで、ベンダー選定から価格交渉までを担当し、3か月でフェーズを完了させました。
ここから読み取れること
4年でL1からプロジェクトを主導する立場まで移動しています。注目してほしいのは、各段階で「担当範囲がひとつ上に広がる」求人を選んでいる点です。L1からL2へ、L2から自分で案件を取りにいく側へ、という順番になっています。
言い換えれば、いきなり企画職を狙ってはいません。前章で見たとおり、評価基準が整っていない企業は76.1%です。だからこそ、入口では役割の名前より次に何へ広げられるかで選ぶほうが確実です。
資格を後回しにするという選択は成立するのか
同じ方は、資格の必要性を理解しつつ優先度を下げていました。理由は、2〜3年の学習投資に見合うリターンが読めないためです。
「市場では『今できることを打ち出す』ほうが強い。ただ、引き出しを複数作らないと今後は食べていけないという危機感もあります」
ここから読み取れること
この判断は、すでに実務経験がある人には成立します。しかし完全な未経験者には、そのまま当てはめられません。打ち出す「今できること」が、まだ手元にないためです。
したがって未経験の段階では、資格は学習意欲ではなく、業務理解の証明として使ってください。ITパスポートや基本情報技術者は、面接で用語の共通言語を持つために効きます。そのうえで、小さくても自分で解決した事例を1つ用意する。この組み合わせが実務的です。
そして「引き出しを複数作る」という視点は、情シスと非常に相性が良いものです。情シスの業務範囲の広さは、本来なら数年かけて作る引き出しを実務の中で同時に作れる環境でもあります。前職の業務知識を1本目の引き出しと数えれば、未経験は不利な条件ばかりではありません。
情シス未経験からの転職でよくある質問
ここでは、情シスへの未経験転職でよく寄せられる質問に回答します。
Q. 文系出身でも情シスに転職できますか?
可能です。情シスの現場では、プログラミングよりも社内の業務理解やコミュニケーション力が重視される場面が多くあります。実際、文系出身で情シスとして活躍している人も少なくありません。
Q. 未経験から情シスに転職する際、年齢の壁はありますか?
明確な上限があるわけではありません。ただし20代は完全未経験でもポテンシャル採用の枠が広い一方、30代以降は前職の経験と掛け合わせたアピールがより重要になります。さらに40代以降は、即戦力性を求められる傾向が強まります。
Q. 情シス未経験の転職活動はどのくらいの期間がかかりますか?
個人差はありますが、応募準備からおおむね2〜4か月程度が目安です。資格取得を並行する場合や、完全異業種からの場合はもう少し長めに見ておくと安心です。
Q. 独学のIT学習だけで転職活動を始めても良いですか?
問題ありません。ただし、独学の内容を「何を学び、何ができるようになったか」まで言語化しておくことが重要です。学習履歴を可視化できるポートフォリオやメモを残しておくと、面接で説得力が増します。
Q. 情シス未経験の転職で失敗しやすいパターンは何ですか?
「なんとなくIT系に興味があるから」という漠然とした志望動機で応募してしまうケースです。前職のどの経験が情シスのどの業務に活きるのかを具体的に整理しておくことで、説得力のある志望動機になります。
Q. 情シス未経験の転職に強いのはエージェントと求人サイト、どちらですか?
両方を併用するのが効果的です。求人サイトは選択肢の幅を広げやすく、エージェントは未経験可の非公開求人や、企業の受け入れ実績といった一次情報を得やすいという特徴があります。
とくに未経験からの転職では、応募先の選び方一つで入社後の成長スピードが大きく変わるため、焦らず情報収集してから応募先を絞り込みましょう。
情シス未経験からの転職は、決して特別な人だけができるものではありません。正しい準備を積み重ねれば、着実に実現できる目標です。
まとめ|入りやすさと、入ったあとを分けて考える
この記事の要点を整理します。IPAの調査では、DXを推進する人材が不足していると答えた企業が85.5%にのぼりました。規模を問わず不足しているため、未経験でも間口は開いています。
一方で、求める人材像を設定し社内に周知している企業は16.2%、評価基準が「ない」企業は76.1%でした。入りやすさと、入ったあとの育ちやすさは別の問題だということです。
そのうえで、内定率を高める3つのポイントを挙げます。1つ目は、応募先を「未経験歓迎」の運用ポジションに絞ることです。いきなり企画職を狙うと難易度が跳ね上がります。
2つ目は、前職の経験を情シス業務に翻訳して語ることです。調整力や改善力は、そのまま強みになります。3つ目は、面接で「入社1年後の期待値」「評価基準の有無」「育成の機会」を必ず確認することです。
面談でお会いした方も、L1ヘルプデスクから4年でプロジェクトを主導する立場まで移動していました。共通しているのは、毎回「次に広げられる役割」を選んでいる点です。まずは自分の現在地を確認するところから始めてみてください。
✏️ 執筆・監修者
LXキャリア 転職支援チーム
- CA/RA 経験豊富な現役人材紹介のプロ。年間数十件のマッチングを成立
- 人材ビジネスを0→1で立ち上げ、事業としての人材支援の仕組みをゼロから構築
- 情シス・IT・コーポレートIT領域の転職支援実績多数
※ 相談・登録は完全無料です
📌 この記事の一次情報源
- 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)「DX動向2026」図表4-1〜4-8 — 企業等におけるDX推進状況調査分析
- 当社(株式会社LX)が2026年に実施したITエンジニア・情シス職の転職相談面談(複数名)。掲載にあたり、氏名・企業名は伏せ、年齢は年代表記、年収は概数に丸めています。
- 当社担当者が情シス・IT領域の求人票を日次で確認して蓄積した、未経験可求人の提示レンジの観測データ
