経理・財務

英語なしでも経理転職できる?英語力不要の求人と狙い方

英語なしでも経理転職できる?英語力不要の求人と狙い方

経理転職で英語が必要かどうかは、応募する求人のタイプによって大きく変わります。

※会話は、面談でよくいただくご相談をもとに再構成しています。

相談者

経理に転職したいのですが、英語がまったくできなくて。それでも大丈夫でしょうか。

森岡
LXキャリア

そのご相談は、面談でもよくうかがいます。実は、経理の求人で応募条件に英語が書かれているものは、ごく一部なんです。まずは英語を求めない求人がどこにあるのかを整理しましょう。

この記事では、経理転職で英語不要の求人タイプ、英語の代わりに評価されるスキル、そして英語なしで経理に転職するための求人の探し方を解説します。

経理転職に英語は本当に必要なのか

結論から言うと、経理転職に英語は必須ではありません。当社がエージェント向けの求人データベースで集計したところ、経理の中途・正社員求人3,116件のうち、応募条件に英語やTOEICの記載があったのは150件(約5%)でした。そのため、英語力がなくても転職を成功させることは十分に可能です。

※なお、2026年9月20日時点で提示年収が書かれた経理の中途・正社員求人を対象に、応募条件の欄に「英語」「TOEIC」「English」を含むものを数えました。提示年収は募集時の条件であり、支給実績ではありません。

国内中小企業の実態

国内の中小企業では、経理業務のほぼすべてが日本語で完結します。取引先も国内企業が中心のため、英語を使う場面はほとんどありません。さらに、中小企業は経理担当者の絶対数が少なく、即戦力を求める傾向があります。したがって、簿記や会計ソフトの経験が評価されやすい環境です。

英語が必要になるケース

一方、英語が求められる場面もあります。主に以下のようなケースです。外資系企業や、海外子会社を持つグローバル企業では英語が必要です。また、IFRS(国際財務報告基準)対応や英文財務諸表の作成を担当する場合も、英語力が求められます。ただし、これらは経理求人全体の一部にすぎません。

相談者

とはいえ、英語ができる人のほうが年収は高いのではないでしょうか。

森岡
LXキャリア

同じ集計では、応募条件に英語が入っている経理求人の提示年収は中央値で773万円、経理求人全体は600万円でした。ただ、これは募集時の条件で、実際に支払われた額ではありません。外資系や連結決算の担当など、役割の違いも含んだ差なんです。

相談者

英語そのものより、任される役割の違いが大きいんですね。

経理転職で英語不要な求人タイプ5選

英語力不要で応募できる求人には、いくつかの典型的なタイプがあります。それぞれの特徴を理解することで、自分に合った転職先を見つけやすくなります。

英語なしで転職できる経理求人タイプ一覧

中小企業の経理

従業員数50〜300名規模の中小企業は、英語を求めない求人が見つかりやすいカテゴリです。国内取引が中心のため、英語を使う機会はほぼありません。

税理士・会計事務所

税理士事務所や会計事務所の経理スタッフも、英語力を求めないケースがほとんどです。クライアントは国内の中小企業が中心のため、日本語のみで業務が完結します。また、会計・税務の専門知識を深められる環境なので、キャリアアップにもつながります。将来的に税理士を目指す場合、実務経験として認められる業務に携われる点も見逃せないメリットです。

地方企業・製造業の経理

地方に本社を置く企業や製造業の経理部門も、英語不要のポジションが多い傾向です。地域に根ざした企業は海外展開が限定的なため、英語を求める求人は少数です。さらに、地方では経理人材の競争が都市部より少なく、転職しやすい条件が整っています。Uターン・Iターン転職を検討している人にとっても、選択肢として有力です。

非上場の国内専業企業

海外事業を持たない国内専業の非上場企業も狙い目です。例えば、不動産・建設・サービス業などの業種では、英語を使わない経理業務が一般的です。したがって、英語力よりも業種の理解や実務経験が評価されます。

経理部門が少人数の成長ベンチャー

国内市場に特化した成長ベンチャーも選択肢の一つです。国内ユーザー向けのサービスを提供している企業では、英語力よりもスピーディーな対応力やITツール活用力が求められます。一方、グローバル展開を目指すベンチャーは英語を求める場合もあるため、求人票で事業領域を確認することが重要です。

求人タイプ別・英語不要度の目安

ここまでの5タイプを、英語不要度という観点で一覧にすると次のようになります。

求人タイプ 英語不要度
中小企業の経理 ◎ ほぼ英語不要
税理士・会計事務所 ◎ ほぼ英語不要
地方企業・製造業 ◎ ほぼ英語不要
非上場の国内専業企業 ○ 業種による
少人数の成長ベンチャー △ 事業領域による
英語不要の経理求人、一人で探していませんか?
非公開求人も含めて、英語力不問の経理ポジションを一緒に探します。
LINEで気軽に無料相談できます。

LINEで無料相談する

英語力の代わりに評価されるスキル

英語ができなくても、経理転職では他のスキルで十分に勝負できます。採用担当者が実際に評価するポイントを確認しましょう。

簿記2級・会計ソフトの操作経験

経理転職で最も基本的な評価軸は、簿記の資格と会計ソフトの操作経験です。日商簿記2級以上を持っていると、応募できる求人の幅が広がります。さらに、弥生会計・freee・マネーフォワードなどのクラウド会計ソフトが使えると即戦力と見なされます。

ExcelとGoogleスプレッドシートの実務活用

Excel(特にVLOOKUP・ピボットテーブル・条件付き書式)を使いこなせることも、経理職では高く評価されます。そのため、英語の勉強に時間を使うより、Excelスキルを磨くほうがアピールにつながりやすいといえます。

月次・年次決算の経験

月次決算や年次決算の経験は、経理転職で最も重視されるポイントの一つです。例えば、売掛金・買掛金の管理、原価計算、財務諸表の作成経験があると、応募できる求人の幅が大きく広がります。

相談者

英語がない分、ほかに何をアピールすればいいのか分かりません。

森岡
LXキャリア

まずは決算でどこまで担当してきたかを、具体的に書き出してみてください。たとえば「月次決算を第5営業日で締めている」「年次決算の資料を作っている」のように、範囲と数字で示せると伝わりやすくなりますよ。

相談者

英語の代わりに、決算の担当範囲で勝負するんですね。

英語不要求人の探し方3つのコツ

英語なしで転職するためには、求人の選び方も重要です。ここでは、実際に効果的な3つの方法を紹介します。

求人票の「英語力」欄を必ず確認する

求人票には「必須スキル」と「歓迎スキル」の欄があります。「英語力:不問」または英語に関する記載がない求人を選ぶのが基本です。一方、「英語力:歓迎」程度であれば、英語なしでも応募可能なケースが多くあります。したがって、必須スキルの欄だけを細かく確認する習慣をつけましょう。

転職エージェントに英語不要と正直に伝える

転職エージェントを使う場合は、「英語力は現時点でない」と正直に伝えることが重要です。エージェントは英語不要の求人に絞って案件を紹介してくれます。さらに、企業文化や実際の業務内容について事前情報を提供してくれるため、入社後のギャップも防ぎやすくなります。

業種と企業規模でフィルタリングする

転職サイトの検索時は、業種(建設・不動産・食品・医療など国内産業)と企業規模(従業員数50〜500名程度)でフィルタリングすると、英語不要の求人に効率よくたどり着けます。また、「外資系除く」という検索条件を使えるサービスも活用しましょう。

英語がある場合の選択肢も知っておこう

英語力がなくても転職は十分可能ですが、今後英語を身につけたいと考えている人への補足も触れておきます。TOEIC600〜700点程度のスコアがあると、外資系の経理や連結決算担当へのキャリアアップが視野に入ります。しかし、それは将来の話です。まずは英語なしで転職し、キャリアを積んでから必要に応じて英語を学ぶ、という順序が現実的な戦略です。

英語力レベル別に見る求人の広がり

参考として、英語力のレベル別に応募できる求人の広がりを整理すると、次のようになります。

英語力レベル 応募可能な求人の傾向
英語不要(TOEIC受験なし) 国内中小企業・税理士事務所が中心
TOEIC 600〜700点 外資系の一部・連結決算担当も視野
TOEIC 800点以上 外資系企業・グローバル企業の経理財務

このように、英語力は「あれば選択肢が広がる」ものであり、「なければ転職できない」ものではありません。まずは今のスキルセットで応募できる求人から着実に実績を積むことが、遠回りに見えて最短ルートになります。

英語不要の経理転職を成功させるための準備ステップ

英語力に頼らずに転職を成功させるには、代わりとなる強みを明確にしておく準備が欠かせません。ここでは、応募前に押さえておきたい3つのステップを紹介します。

ステップ1:これまでの実務経験を棚卸しする

まず、これまで担当してきた経理業務を一つずつ書き出しましょう。仕訳入力、経費精算、月次決算、年次決算など、どこまでの範囲を一人で完結できるかを整理することで、職務経歴書の説得力が増します。

ステップ2:会計ソフトの経験を具体的に言語化する

「弥生会計を使っていました」で終わらせず、どの業務でどう使っていたかまで踏み込んで説明できるようにしておきましょう。同じソフトでも、記帳のみか決算まで対応していたかで評価は大きく変わります。

ステップ3:応募先の英語使用実態を面接で確認する

求人票だけでは英語の使用頻度が分からないこともあります。面接では「実際の業務で英語資料に触れる機会はありますか」と率直に質問し、入社後のギャップを事前に防ぎましょう。

英語不要の経理と外資系経理、選考プロセスの違い

参考として、英語不要の国内企業と、英語力が求められる外資系企業とでは、選考プロセスにも違いがあります。

項目 国内企業(英語不要) 外資系企業
選考回数 2〜3回程度 3〜5回になることも
面接言語 日本語のみ 一部英語面接あり
評価の重点 実務経験・資格 実務経験+語学力

この違いを踏まえると、まずは選考プロセスの負担が少ない国内企業で経験を積み、必要に応じて外資系へのステップアップを検討するという進め方も現実的な選択肢です。

英語不要の経理求人に応募する際の注意点

まず、英語不要という条件だけで求人を選ぶと、思わぬ落とし穴にはまることがあります。ここでは、応募前に確認しておきたい2つの注意点を紹介します。

「現時点で英語不要」と「将来的にも英語不要」は違う

求人票に「英語力不問」と書かれていても、それは現時点の話であり、将来の海外展開を見据えて採用している企業も存在します。そのため、面接で「今後、海外事業を拡大する計画はありますか」と質問しておくと、入社後のギャップを防げます。

英語不要な分、他の専門性が強く求められることもある

また、英語不要な求人は、その代わりに業界特有の税務知識や、特定の会計ソフトの深い操作経験を求めるケースがあります。したがって、応募前に求人票の「必須スキル」欄を丁寧に確認し、自分の経験と合致するかを見極めることが大切です。

さらに、応募先企業の決算体制や使用ソフトが自分のこれまでの経験と近いほど、入社後の立ち上がりもスムーズになります。つまり、英語力の有無だけでなく、実務の相性まで含めて総合的に判断することが、長く活躍できる転職先を見つける近道です。

相談者

それなら、いまの経験で年収がどのくらいになるのか知りたいです。

森岡
LXキャリア

たとえば経理の年収診断なら、担当範囲と保有資格から想定年収の目安が90秒でわかります。そのうえで、英語を求めない求人のなかからどこを狙うかを一緒に整理しましょう。

相談者

まずは自分の現在地を確かめてみます。

自分の「現在地」を知ることから始めませんか

経理の年収診断をはじめる →

想定年収レンジの目安がすぐにわかります

経理転職と英語に関するよくある質問

Q1. 経理の求人票に「英語力歓迎」とあったら応募を避けるべき?

避ける必要はありません。「歓迎」はあくまでプラス評価の要素であり、必須条件ではありません。実際、英語力歓迎の求人でも、日本語のみで業務が完結していることもあります。不安な場合は、面接で実際の使用頻度を質問してみましょう。

Q2. 未経験から英語不要の経理職に転職できますか?

未経験でも十分に可能です。むしろ、英語力を求めない求人ほど、簿記の学習意欲やポテンシャルを重視する傾向があります。まずは日商簿記3級・2級の取得から始めると、応募できる求人が増えます。第二新卒であれば、学習中の状態でも応募できる求人が一定数あるため、早めに動き出すのも一つの選択です。

Q3. 英語なしで転職した後、キャリアの伸びしろは狭まりませんか?

国内完結型の経理職でも、決算実務や管理会計の経験を積み重ねれば、管理職やCFO候補としてのキャリアパスは十分に描けます。英語は数あるスキルの一つに過ぎず、実務経験の深さの方がキャリアの伸びしろに直結します。

Q4. 転職活動と並行して英語を学習すべきですか?

優先順位としては、まず簿記やExcelなど直接評価されるスキルを固めるのが先です。英語学習は、転職後にキャリアの幅を広げたいタイミングで着手しても十分間に合います。

Q5. 英語不要の経理職は将来性が低いのでしょうか?

そうとは言い切れません。国内市場だけで成長を続ける企業もあり、そうした企業の経理部門には安定した需要があります。将来的にグローバル案件に関わりたくなった場合も、決算実務の土台があれば、その時点から英語学習を始めて十分にキャッチアップできます。

Q6. 「TOEIC○○点以上」とある求人は、点数不足でも応募できますか

必須要件でなければ応募できます。まず求人票の記載位置を確認してください。歓迎要件の欄にあるなら、点数は選考の前提ではありません。つまり実務経験で補える余地があります。ただし必須要件に置かれている場合は別です。したがって応募前に、どちらの欄に書かれているかを必ず見分けましょう。

Q7. 英語不要の求人でも、入社後に英語業務が増えることはありますか

あります。とくに海外取引を始めた企業では起こりやすくなります。ただし定型の書類確認にとどまることもあります。つまり会話力より読解力が求められる形です。そのうえで不安があれば、面接で海外拠点の有無を聞いてください。なお中期計画に海外展開が入っているかも判断材料になります。

まとめ:経理転職に英語は不要、自分のスキルで勝負しよう

この記事のポイントを整理します。経理転職に英語は必須ではなく、応募条件に英語が書かれた経理求人は一部です。国内中小企業・税理士事務所・地方企業など、英語を求めない求人も探せます。英語力の代わりに簿記2級・会計ソフト・Excelスキルを磨くことで、応募できる求人を増やせます。そして、求人票の必須スキル確認・転職エージェントの活用・業種フィルタリングという3つのコツで、自分に合った求人を見つけることができます。英語が苦手でも、経理のプロとして転職できる環境は整っています。まずは一歩踏み出してみましょう。

英語なしでも応募できる経理求人を探しています

LXキャリアの無料相談では、英語力不要の非公開求人もご紹介可能です。転職の方向性に迷っている方もお気軽にどうぞ。

LINEで無料相談する

この記事の一次情報源

  • 当社(株式会社LX)による求人データの集計(2026年9月20日時点・エージェント向け求人データベース・提示年収の記載がある経理の中途正社員求人)
  • 当社(株式会社LX)が2026年に実施した、経理・財務職の転職相談面談
まずはあなたの
市場価値を知ることから。

たった90秒であなたの可能性が
見えてきます。

年収診断をはじめる 90秒で完了 LINEで相談する 24時間以内にご返信
年収診断をはじめる LINEで相談