経営企画

経営企画に向いてる人の6つの特徴|10問のセルフチェックと向いていない場合の選び方

経営企画に向いてる人の特徴とセルフチェック

経営企画に向いてる人とはどんな人なのか、自分は当てはまるのかが気になる方は多いはずです。そこでこの記事では、求人データをもとに求められる素養を整理し、10問のセルフチェックで確かめられるようにしました。

※会話は、面談でよくいただくご相談をもとに再構成しています。

相談者

実は経営企画に興味はあるのですが、自分が向いてる人なのかどうか自信がありません。

森岡
LXキャリア

その迷いは、面談でもよく伺います。実は、向き不向きは「数字が得意かどうか」だけでは決まらないんです。まずは求められる素養を整理して、そのあとセルフチェックで確かめてみましょう。

相談者

お願いします。

なお、数字はすべて当社の求人データの集計をもとにしています。

経営企画に向いてる人は「数字」より「調整」ができる人

求人の応募条件に多い素養

まず、経営企画の求人が応募条件でどんな素養を求めているかを見てみましょう。そこで、当社の求人データで応募条件の文章に出てくる語を数えました。

応募条件に含まれる素養 件数 全体に占める割合
コミュニケーション・調整力 722件 25.5%
主体性・当事者意識 379件 13.4%
資料作成(Excel・PowerPoint) 350件 12.4%
論理的思考 206件 7.3%
英語 183件 6.5%
数値分析・計数感覚 150件 5.3%
柔軟性・スピード感 144件 5.1%

出典:当社が利用するエージェント向け求人データベースの「経営企画・経営戦略」求人のうち、中途・正社員で提示年収のある2,832件(2026年9月20日時点)。また、応募条件の文章(必須・歓迎を含む)に含まれる語で分類しました。ただし、キーワードによる判定のため誤りを含みます。

その結果、最も多かったのはコミュニケーション・調整力で、25.5%でした。一方で、数値分析を挙げる求人は5.3%にとどまります。

また、主体性・当事者意識(13.4%)や資料作成(12.4%)も上位に入りました。つまり、自分から動き、相手に伝わる形にまとめる力が重視されています。

数字の力は「前提」として見られている

もちろん、数字を扱えることは前提です。ただ、それは書くまでもない条件ともいえます。つまり、経営企画で差がつくのは、数字を使って人を動かす力なのです。

相談者

そもそも経営企画って、数字に強い人が向いてるんだと思っていました。

森岡
LXキャリア

もちろん数字は大切です。ただ、求人の応募条件を見ると、数字の分析よりもコミュニケーションや調整力を求める求人のほうがずっと多いんです。つまり、数字を使って人を動かせるかどうかが問われるんですね。

相談者

つまり、数字と人の両方なんですね。

👉 あわせて読みたい:経営企画の仕事内容|経営企画部・経営企画室で実際にやること

経営企画に向いてる人の特徴6つ

では、具体的にどんな人が経営企画で力を出しやすいのでしょうか。そこで、求人データと面談でよく出る話から、6つの特徴にまとめました。

①数字のずれから理由を考えられる

一つ目は、数字を見たときに「なぜ」と考えられることです。たとえば売上が計画を下回ったとき、どの事業のどの要因かを掘り下げます。

つまり、数字をそろえるだけでなく、その裏にある事業の動きを読む姿勢が求められます。そのため、経理や営業企画で数字を分析してきた人は強みを生かせます。

なお、最初から深い分析ができる必要はありません。たとえば、月次の数字を前年と比べて気づいた点を一言添えるだけでも、考える習慣は身につきます。

②立場の違う人の話を聞き、調整できる

二つ目は、調整力です。というのも、経営企画は経営陣と事業部の間に立つからです。そのため、双方の言い分を聞き、落としどころを探す場面が多くあります。

しかも、相手によって伝え方を変える必要があります。たとえば経営陣には結論から、事業部には背景から話すと、受け入れてもらいやすくなります。

さらに、反対意見が出たときに感情的にならないことも大切です。むしろ、反対の理由を聞くことで、計画の弱点に気づけることもあります。

③正解のない問いに、仮の答えを出せる

三つ目は、決まった答えがない問題に向き合えることです。たとえば新しい事業に投資すべきかは、誰にも正解がわかりません。

そこで、限られた情報から仮の答えを出し、検証しながら進めます。したがって、完璧な情報がそろうまで動けない人には負担が大きくなります。

とはいえ、当てずっぽうで決めるわけではありません。たとえば、過去の実績や他社の事例から仮説を立て、外れたら早めに見直します。こうした進め方に慣れると、正解のなさがむしろ面白くなってきます。

④細部より全体の優先順位を考えられる

四つ目は、全体を見渡す視点です。経営企画では、すべての数字を細かく詰めるより、どこに力を注ぐかを決めることが大切です。

たとえば、10個の課題があっても、会社に効く上位の2〜3個から手をつけます。そのため、こうした割り切りができる人は、経営企画で重宝されます。

逆に、すべての数字を一円単位で合わせないと気が済まない人は、経理の仕事のほうが力を発揮しやすいかもしれません。もちろん、どちらが上ということではなく、得意な場所の違いです。

⑤変化を楽しめる

次に五つ目は、変化への強さです。というのも、経営企画の仕事は、経営陣の判断や市場の動きで急に変わるからです。

面談でも、仕組みが整った会社では物足りず、ゼロから作る環境に面白さを感じるという方は少なくありません。つまり、変化をストレスより刺激と感じられる人に向いています。

相談者

ちなみに森岡さんは、経営企画のどんなところに面白さを感じましたか?

森岡
LXキャリア

実は前職のベンチャーで経理財務の責任者をしていたとき、経営企画のポジションがなかったので、来年の計画を自分で作り始めました。たしかに手探りでしたが、会社を動かしている実感があって面白かったんです。

森岡
LXキャリア

つまり、決まった答えがない状況を楽しめるかどうかが、一つの分かれ目だと思います。

相談者

つまり、仕組みがない環境のほうが合う人もいるんですね。

⑥事業と管理部門の両方に関心がある

最後に六つ目は、事業と数字の両方への関心です。実は、経営企画では、管理部門の知識だけでも、事業の知識だけでも足りません。

そのため、どちらかの経験を持ちつつ、もう一方にも興味を持てる人が伸びやすいのです。たとえば営業出身なら会計を、経理出身なら事業の仕組みを学ぶと、強みが立体的になります。

実際、経営企画の求人でも、事業企画や事業開発の経験を条件に挙げるものは少なくありません。だからこそ、事業の現場の経験は回り道ではなく、強みになります。

相談者

事業部の経験しかないのですが、それでも経営企画を目指せますか?

森岡
LXキャリア

面談でも、事業の現場と管理部門の両方がわかることを強みにしている方がいました。実は、事業の事情を知っている人は、数字の裏にある理由を読み解くのが早いんです。

相談者

では、現場の経験も武器になるんですね。

👉 あわせて読みたい:経理から経営企画へ|評価される経験と、移るまでの現実的なルート

経営企画に向いてる人か分かる10問のセルフチェック

では、セルフチェックで自分の素養を確かめてみましょう。まず、次の10問のうち、当てはまるものを数えてください。

経営企画に向いてる人のセルフチェック(当てはまる数を数える)

  1. 数字のずれを見ると、まず理由が気になる
  2. 立場の違う人の意見を、最後まで聞ける
  3. 相手に合わせて、説明の仕方を変えられる
  4. 正解のない問いでも、仮の答えを出して進められる
  5. 細部より、まず全体の優先順位を考える
  6. 新しい分野の本や記事を、自分から読む
  7. 急に予定が変わっても、すぐに気持ちを切り替えられる
  8. 人に頼まれる前に、自分で仕事を見つけられる
  9. 表や資料を、相手が読みやすい形に整えられる
  10. 会社の業績や事業の話に、自然と興味がわく

なお、このチェックは向き不向きを決めつけるものではありません。つまり、自分の強みと伸ばす点を知るための目安として使ってください。

また、一度だけでなく、半年後にもう一度チェックしてみるのもおすすめです。というのも、仕事の経験を積むと、当てはまる項目は自然と増えていくからです。

ちなみに、チェックの結果は家族や同僚に見せて意見をもらうのも効果的です。というのも、自分では当たり前と思っている強みに、他人のほうが先に気づくことがあるからです。たとえば「説明がわかりやすい」と言われるなら、それは経営企画で生きる素養です。

当てはまった数ごとの目安

では、当てはまった数ごとに、次の一歩を整理します。どの結果でも、次にやることを一つ決めておくのがポイントです。

当てはまった数 目安 次の一歩
7〜10個 経営企画に向いてる人の素養が多い 求人の中身を比べ、どの領域を担うかを決める
4〜6個 強みと伸ばす点がはっきりしている 当てはまらなかった項目を、今の仕事で試す
0〜3個 今は別の働き方が合う可能性がある 範囲の決まった仕事から経験を積む

たとえば4〜6個なら、当てはまらなかった項目こそが伸ばすポイントです。そこで、今の仕事の中で試せることから始めてみましょう。

一方で7個以上なら、すでに素養は十分です。そこで次は、求人ごとに仕事の中身を比べ、自分がどの領域を担いたいかを決めていきましょう。

経営企画に向いていない人と、別の選び方

一方で、チェックの結果が少なかった人もいるでしょう。とはいえ、それだけで経営企画をあきらめる必要はありません。むしろ、自分に合う入り方を選べば、経営企画に向いてる人の素養はあとから育てられます。

向いていない傾向がある人

  • たとえば、決まった手順の仕事を正確にこなすのが好きな人
  • また、成果をすぐに目で確かめたい人
  • さらに、人前で説明するより一人で作業したい人

こうした人は、範囲があいまいな経営企画では疲れやすい傾向があります。ただし、これは性格の良し悪しではなく、合う環境の違いです。

範囲の決まった仕事から始める

そこで、予算策定や予実分析など、範囲がはっきりした仕事から始める方法があります。たとえばFP&Aや管理会計の担当は、経営企画に近い経験を積みながら、作業の範囲も明確です。

実際、会社によってはこうした仕事を経営企画と呼ばないこともあります。それでも、数字で経営を支える経験は、のちに経営企画へ進むときの土台になります。

たとえば、経理で管理会計を担当しながら予算会議に同席するだけでも、経営企画の視点は身につきます。こうして少しずつ範囲を広げれば、無理なく移っていけます。

👉 あわせて読みたい:FP&A転職|経理経験者の市場価値とキャリアパス

👉 あわせて読みたい:経営企画はやめとけ?きつい・つまらないと言われる理由と、向く職場の見分け方

経営企画に向いてる人が身につけておきたいスキル

素養に加えて、次のスキルがあると経営企画の仕事にすぐ入りやすくなります。しかも、いずれも今の仕事をしながら少しずつ身につけられるものです。

  • まず、会計の基礎:決算書を読み、利益の仕組みを説明できる
  • 次に、表計算:たとえば関数やピボットで数字を集計し、比較できる
  • また、資料作成:要点を1枚にまとめ、結論から伝えられる
  • さらに、事業の理解:自社の稼ぎ方と、競合との違いを説明できる

なお、英語を応募条件に挙げる求人は6.5%でした。したがって、外資系や海外展開の多い会社を目指す場合を除けば、最初から必須というわけではありません。

特に会計の基礎は、経理以外の出身者が最初につまずきやすい部分です。そこで、簿記の学習などで基本を押さえておくと、数字の会話についていきやすくなります。たとえば日商簿記2級の範囲まで学べば、決算書の数字がどこから来ているかを説明できるようになります。

👉 あわせて読みたい:経営企画に資格は必要?求人データで見る役立つ資格7つと選び方

経営企画に向いてるか実際に確かめる方法

最後に、セルフチェックだけでなく、実際の仕事で向き不向きを確かめる方法を紹介します。

今の会社で経営企画の仕事を手伝う

まず、社内に経営企画部があるなら、予算の取りまとめなどを手伝わせてもらいましょう。こうして小さく試せば、転職する前に相性を確かめられます。さらに、社内での実績は、のちに転職するときの職務経歴書にもそのまま書けます。

また、社外の勉強会や副業で、事業計画づくりに関わる方法もあります。たとえば知人の会社の予算づくりを手伝うだけでも、経営企画の仕事の手触りがつかめます。

自分の経験がどう評価されるかを知る

次に、自分の経験が市場でどう評価されるかを知ることも大切です。というのも、同じ素養があっても、経験の中身によって応募できる求人が変わるからです。そこで、まずは自分の現在地を確かめるところから始めましょう。

相談者

向いてるかどうかに加えて、自分の経験だとどのくらいの年収になるのかも知りたいです。

森岡
LXキャリア

たとえば経営企画の年収診断なら、担当業務や役職から想定年収の目安が90秒でわかります。そのうえで、どの強みを前に出すかを一緒に整理しましょう。

相談者

まずは自分の現在地を確かめてみます。

自分の「現在地」を知ることから始めませんか

経営企画の年収診断をはじめる →

想定年収レンジがすぐにわかります

👉 あわせて読みたい:経営企画への転職 完全ガイド|仕事内容・年収・向き不向き・入り方を総まとめ

まとめ:経営企画に向いてる人は、数字で人を動かせる人

ここまで、経営企画に向いてる人の特徴を整理してきました。では、要点をまとめます。

  • まず、求人の応募条件で最も多いのはコミュニケーション・調整力(25.5%)
  • また、数値分析を挙げる求人は5.3%で、数字は前提とされている
  • そして特徴は、理由を考える・調整する・仮の答えを出す・優先順位を決める・変化を楽しむ・事業と数字の両方に関心がある、の6つ
  • つまり、当てはまる数が少なくても、範囲の決まった仕事から経験を積めば道はある

経営企画への転職、一人で悩んでいませんか?

経理・管理部門から経営企画へのキャリアも、管理部門専門のエージェントにご相談ください。また、LINEで気軽に無料相談できます。

LINEで無料相談する

📌 この記事の一次情報源

  1. 当社が利用するエージェント向け求人データベースの「経営企画・経営戦略」求人2,832件の集計(2026年9月20日時点、中途・正社員・提示年収ありに限定)
  2. 当社が2026年に行った管理部門の方との面談の記録(個人が特定されないよう、職種以外は伏せて再構成)
  3. 執筆者が前職で経理財務の責任者として経営企画の業務を担当した経験
まずはあなたの
市場価値を知ることから。

たった90秒であなたの可能性が
見えてきます。

年収診断をはじめる 90秒で完了 LINEで相談する 24時間以内にご返信
年収診断をはじめる LINEで相談